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インタビュー

 

定住者インタビューVol8

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南丹市八木町に移住 黒田大地さん・香菜子さん

Profile
大地さんは神奈川県横浜出身。大学進学時に南丹市へ。香菜子さんは愛知県名古屋出身。京都の大学に進学し、地域おこし協力隊として南丹市に移住。お二人は南丹市で出会い結婚、現在は未就学児の息子さんと家族3人暮らし。
 

都会育ちの2人が南丹市で出会うまで

黒田大地さん・香菜子さんは、南丹市で出会い結婚した移住者です。
現在は南丹市八木町で、まだ歩き始めたばかりのお子さんと幸せな日々を送っています。
 
大地さんは横浜出身で、大学進学をきっかけに南丹市へやってきました。
学生時代は鍼灸を学び、大学生活も終わりが近づいた頃、住職をしていた恩師の先生からお寺兼住居を借りられることになり、卒業後も南丹市で暮らし続けることを決めました。
 
一方、名古屋市出身の香菜子さんは、京都市内の大学で染織を学ぶ中で、地元密着のローカルな仕事に興味を持ち、卒業後はウェディング会社のデザイン部門で経験を積んだ後、地域おこし協力隊として南丹市に移住しました。
南丹市は学生の頃からよく訪れており、「協力隊になって移住してきたら家は離れを使っていいよ~」と地域の方に声を掛けてもらったことが、協力隊に応募するきっかけになったそう。
 
協力隊任期中に、南丹市の魅力を発信するギャラリーショップ「わざどころPON」を立ち上げ、今に至ります。
 
大地さんは卒業後、大学の先輩の元で実務経験を積み、お寺で鍼灸院を開業しました。
 
香菜子さんと出会ったのも、鍼灸の治療がきっかけだったそう。
 
この記事では、そうして南丹市で出会い、家族になった大地さんと香菜子さんが、結婚、出産、子育てを通して感じたことを紹介します。

 

移住の決め手は人と立地の良さ!
手作りウェディングには地域の方もご招待♪


Point
若い世代の移住の決め手
・都会にはない地域が声を掛け合える関係
  
・結婚を祝福してくれる地域のあたたかさ
  
・移住者に対してオープン
  
・最寄り駅から30分で京都駅

・お隣の市「亀岡市」へ買い物や病院に行きやすい
  

ご夫婦に移住の決め手を伺ったところ、香菜子さんは

都会だと近所を歩いている人の名前すら分からない。ここでは知っている人しか歩いていないし、道端で出会ったらおはようと声を掛け合える関係があったかくていいなと思った」

と話してくれました。

大地さんの移住の決め手も同じく地域の人の良さだったそう。

田舎というと、都会に比べて地域コミュニティが閉塞的で、ご近所付き合いが密なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、お二人が暮らしている集落は、移住者に対してオープンで、近所の方ともちょうど良い距離感とのこと。

お二人はお寺の仏間を使い自分たちの企画・運営で結婚式を挙げたそうです。

式には地域の方も参加され、大地さんと香菜子さんの結婚を祝福してくれました。

さらに、食料品や日用品を買えるお店に車を使えば10分で行けること、最寄りの駅から30分で京都駅に出られる立地の良さも、移住の決め手となったそう。

近所に住む方の中には、買物や病院は亀岡市でという人も多いらしく、南丹市の中でも亀岡市に近い八木ならではの暮らしの事情を聞くことができました。

 

子育ては地域のあたたかい声掛けの中で

お子さんの誕生を地域の方はとても喜んでくれたそうです。
産まれたお子さんは、ご夫婦と地域の愛情の中ですくすく育ち、元気いっぱいの愛らしい仕草でインタビューを和ませてくれました。
 
お子さんが着ている服は、ほとんど近所の方からもらったもので、体が少しでも大きくなるとすかさず「そろそろこんな服どう?」と声を掛けてくれるそう。
 
チャイルドシートやおもちゃなども近所の方が進んで貸してくれ、チャイルドシートはワンサイズ上のシートもすでに借りて家に置いてあると教えてくれました。
 
お話を伺った部屋にもおもちゃが置かれており、お子さんは小さな体で一生懸命ジャングルジムに挑んでいました。
 
また、「なにかあったらいつでも子どもの面倒みるよ」という近所の方の声掛けも心強く感じているそうです。
 
お子さんが小さいこともあり、まだ実際に預かってもらったことはないそうですが、お二人は自営業で土日の仕事も多いことから、今後は子どものお世話についても、地域の方の力をお借りするかもしれないと話してくれました。
また、市の保健師がお子さんの名前を覚えており、いつも親身に関わってくれるのも、南丹市で子育てして良かったと感じることだそう。
 
子どもの数が多い都会ではできない、田舎ならではの強みですね。
近所の方が貸してくれたジャングルジムで遊ぶ姿
近所の方が貸してくれたジャングルジムで遊ぶ姿


地域の草刈りに参加したときのようす
地域の草刈りに参加したときのようす
 

自然いっぱいの環境でのびのび成長!
気がかりなのは将来の進路


広々とした庭でお散歩

南丹市での子育てのメリットを伺うと
「名古屋のように大きな科学館や図書館はないが、特別な経験がしたいときは京都市に出ればいいし毎日そこで遊ぶ必要はない。それよりも、家の周りの自然でのびのびと遊べる環境が貴重だと思う」
と、香菜子さんは都会育ちの自身の経験談を交えながら話してくれました。近所の方にもらう以外にはおもちゃらしいおもちゃも買っていないらしく、お庭の玉砂利をバケツに入れたり、子ども用のじょうろで水やりをしたりと、身の回りにあるもので十分楽しめているのだそう。
家から歩いてすぐの神社に行くとドングリに夢中だとも教えてくれました。

お子さんが通い始めたばかりの保育所では、子どもが自分の好きな野菜を育てたり、近所で捕まえた虫を育てたりと、自然環境を活かした活動をたくさん行っているそうです。
 
活動を通して保育所の年長さんが作った壁新聞には
 
『育てていたスイカを食べられてしまったが、畑に残されたウンチの形からスイカを食べたのは鹿だと思うので、鹿を見つけたら電話してください!』
 
と書いてあったらしく、香菜子さんはこの新聞を読んで、保育所の子どもがここまで自然を観察して分析できるのはすごいと感じ、自分の子どもにも、これから保育所でいろんな体験をさせてあげられることが、今から楽しみなのだそうです。

一方、今後の子育てで不安なのは学業のことだと教えてくれました。

私立の中高一貫校に通っていた大地さんは自身の経験から、子どもが勉強したいと感じるかどうかは周りの環境に影響を受けると考えており、南丹市は都会に比べてどうしても進学の選択肢や学習塾が少ないことを気に掛けていました。

しかし、南丹市には中高一貫の学校があり、電車が通っていて市外への通学もできることから、本人が望むならそういった進路も考えていきたいと話してくれました。

 

子育てをする前の移住もおすすめ!

お二人にこれから南丹市への移住を考えている方へのアドバイスを伺うと
「子どもを産んでからといわず、子育てしたいなと思っている段階で引っ越してきてもらって、地域のことをいろいろ知ってほしい」
と話してくれました。
また、すでに子育てをしている方は、子どもがいると頻繁に引っ越しもしづらいため、移住前に地域のイベントなどに参加して、その地域の雰囲気やどんな人が住んでいるか、下調べをしっかり行ったほうが良いと教えてくれました。
 
南丹市には、子育て世帯だけでなく、新婚世帯を対象とした住宅補助の制度もあります。移住される際には、ぜひ活用をご検討ください。
担当職員よりメッセージ

南丹市で結婚し子育てをされているお二人からは、地域の方からのあたたかい支援や、お子さんが日々どんな遊びをされているのかなど、小さなお子さんがいるご家族ならではのエピソードを伺うことができました。香菜子さんはSNSでも、子育ての様子や日々の暮らしを紹介されています。ぜひご覧ください!

黒田香菜子さんInstagram