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インタビュー

定住者インタビューVol7

VALMOND Inc.
朱島 伸さん

Profile
1989年生まれ。大学卒業後、大手家電メーカーで勤務。2022年に八木に移住し、2023年4月にVALMOND Inc.を設立。現在は、健康や運動などに特化したプロダクトを開発し、事業を展開している。
朱島 伸さん

便利さと自然がちょうど良く融合
起業しやすい、充実した環境です

朱島 伸さん
Point
移住までの経緯
大手家電メーカー勤務。モノづくりの基礎に関わる。
  ↓
形あるものを作りたいと思い独立。
  ↓
仕事の関係上、広い住環境を求めて南丹市に移住。
最先端のテクノロジーを用いたモノづくり。そんな新たな挑戦を続けている朱島さんが南丹市に移住したのは2年前だ。もともと縁のなかった南丹市にご夫婦で移住された朱島さん。移住のきっかけや暮らしの様子、起業家である自身の経験から感じた南丹市の魅力についてお話しを伺った。
「移住した大きな理由は、広いスペースが必要だったからです。妻が現代美術作家で、作品を作るのに広いスペースが必要でした。私自身はインターネットを使ったビジネスなので、基本どこでも仕事ができるんですが、妻が京都市の大学で講師もしているので、京都市へのアクセスの良さを重視しつつ、広いスペースがある物件を探し、最終的にここにたどり着きました。ネットで調べて、20~30件ほど物件を見ましたが、ここよりいいところはなかったですね。移住を考えられる方のなかには、移住先を決めて、その地域で物件を探される方も多いと思いますが、私は場所を限定せずに京都市からのアクセス時間で探していたので、物件が少なくて困るということはなかったです。ただ、結局1~2年くらいは探していたので、そういう意味では大変だったかもしれません。」
もともと南丹市とは何の縁もなかったお二人だったが、移住後に発見があったそう。
「移住してから、妻に意外と繋がりがあったことがわかって、この家の3軒ほど隣に妻の学生時代の先生が住んでいたのには驚きました。あとは、亀岡市・南丹市が京都のなかではモノづくりの作家さんが集まるまちなので、作家さん同士のつながりは結構あったみたいです。私自身は南丹市に知り合いはいなかったんですが、特に不安はありませんでした。地域の方との付き合いは少し不安でしたが、意外と大丈夫でした。」

朱島さんは起業家で、現在は健康や運動などのヘルスケアに関するプロダクトの開発をされている。
「もともとは、家電メーカーで半導体など、モノづくりのかなり基礎的な部分を作っていました。そのうち、だんだんと形あるものを作りたいと思うようになり独立して起業しました。色々やって、色んな繋がりができて、今に至るという感じです。」
現代美術作家の薬師川千晴さん
現代美術作家の薬師川千晴さん
Point
お気に入りの場所・モノ

個人で経営されているカフェ巡り
オペラ・シュシュ

実際に暮らしてみて、困ったこと・苦労したこと
そんな朱島さんに、起業という視点で移住して感じた魅力について伺った。
「八木は起業するにあたって良い環境だと思います。銀行や郵便局なども近くにありますし、都会でよくある音の問題もほとんどないので、多少大きな音が出ても大丈夫ですし、便利さと自然がちょうど良く融合しているなと思います。あとは、銀行がめちゃくちゃ優しいというところですかね(笑)。都会だと利用する人の数も多くて、なかなかゆっくり時間を取ってもらえないこともありますが、ここはとても親身になってくれましたし、かなり印象的でした。銀行が親身になってくれるのは、起業するうえで大きなポイントになると思います。南丹市からは少し離れますが、京都府自体が起業に力を入れているところも大きな魅力だと思います。補助制度も充実していますし、京都市へのアクセスも良好ですし、これから起業を考えられている方にとって魅力的なまちだと思います。」
八木での暮らしが自分に合っていたと話す朱島さん。バーベキューや焚き火など、できることが増えたと充実した暮らしの様子を話してくれた。そんな暮らしも、移住してすぐは驚きや戸惑いもあったという。
「LPガスの値段の高さはびっくりしました。ここに来る前にいた大津市は都市ガスだったので、値段が全然違いました。高いという覚悟はあった方がいいかもしれません。あとは、地域の方が使われるまちの名前と地図に載る名前が違うことがあって戸惑いました。地域の方にとっては当たり前にわかる場所も、地図に載ってなくてわからないということがあって、そのときは困りました。ただ、わからないことは、ご近所さんに聞けば教えてもらえますし、移住直後から近い距離感で接していただいているので、そこは安心しています。」
最後に今後の展望について伺った。
「仕事面になりますが、今後もヘルスケアやウェルビーイングの分野で、最先端のテクノロジーを用いながら、プロダクトを作り続けたいと思っています。そのモノを通して、世の中がもっと良くなっていけばいいなと思います。」
確かな技術と新しい発想を掛け合わせたモノづくりを続ける朱島さん。その手によって次はどんなモノが生まれるのだろうか、楽しみだ。
やってみたいこと・挑戦してみたいこと
朱島さんが開発されたスマートリング
移住を考えている人へ
Message

移住を考えている人へ

南丹市はすごく田舎というイメージを持たれる方も多いと思いますが、私が移住した八木は田舎過ぎず、都会過ぎず、いいとこどりな場所です。京都市からのアクセスも良く、交通面でも便利です。色んな不安や心配事はあるかと思いますが、意外とうまくいくのではないかなと思います。物件探しに苦労される方も多いと思いますが、地域を限定せずに通勤時間で絞り込んで探してみると、案外思ってもみなかった地域と出会えるかもしれません。